
「引き取りたい犬が見つかったけれど、実際の引き取りまでの期間はどれくらい?」

保護犬の里親になりたいけれど、手続きは何をしたらいい?
など、里親になるための流れは、いざ踏み出さなければわからず、不安も多いのではないでしょうか。
そこで、実際に里親として保護犬「れん」と暮らしている筆者の実体験をもとに、流れと引き取りまでの期間を紹介します。
保護犬引き取りまでの大まかな流れ
保護施設や団体によって、細かな点は変わります。
一般的な大まかな流れは以下です。
- STEP1見に行く里親登録またはワンちゃんを見にいく。
- STEP2書類提出運命のワンコに会えたら里親申請をする(書類)
- STEP3書類審査団体により、書類内容の審査。
- STEP4自宅チェック団体が、自宅に来てチェック(団体による)。
必要だと言われて、揃っていないものがあれば、この時に指摘される。
- STEP5準備団体による書類審査通過後、ワンちゃんを引き取るための環境を整える(犬小屋など)
- STEP6再チェック・トライアル自宅チェック時に足りなかった物や、注意された場所を整えて再チェックを受ける(又は写真で送る)。
問題なければトライアルで数日わんちゃんを実際に預かる。
- STEP7そのままお迎え問題がなければ、そのまま引き取る。
実際にかかる引き取りまでの期間
里親申請をしてから、実際にワンちゃんを引き取るまでの期間は人それぞれです。
STEP3の書類審査の段階で、ほかに数名の里親希望の方がいる場合は、どちらの引き取り手の方がワンちゃんに最適かを団体さん側が、審査することになります。
そのため少し時間がかかる可能性があります。
また、STEP4の自宅訪問をされた際に、施設や団体の方に改善点としてチェックされた項目があれば、それを改善し終えなければ、引き取りはできません。
実録!筆者がレンを引き取るまで
私の場合の申請から引き取りにかかった期間を参考に紹介します。
私のケースは、申請する前からすでに里親になることを決めていたこともあり、とても早く引き取りに至りました。
STEP1:実際に見にいく(2週間)
自宅から比較的行きやすい場所に保護犬施設があったため、実際に見に行きました。
そこで出会ったのがレンです。
最初は警戒していましたが、仔犬らしさが抜けずに、他のワンちゃんと遊んでいる姿が忘れられず、、、。
初めて会ってから、2週間ほど悩みました。
- 「私が本当に犬を育てていいのか?」
- 「心に傷を持っている可能性もある保護犬を責任を持って育てられるか。心のケアまでしてあげられるか?」
- 「今の自宅環境はワンちゃんにとって最適か?」
など、モジモジ、、、、モヤモヤ、、、、考えながら、2週間の間に3回ほど施設を訪問して相談していました。
覚悟ができていないだけで引き取りたい気持ちは120%でした。
STEP2,3:里親申請(書類)の結果まで(2日)
ずっと悩んでいましたが、「レンを今自分が引き取らなかったら後悔する!!!」
という気持ちから、申請をしました。
私の場合は規定の書類に自宅環境(間取りや家族構成、仕事で留守にする時間など)を記載して、提出しました。
(保護団体によって変わります)
レンのいた団体さんは、この書類審査をとても早くしてくれました。
レンは、この時まだ7ヶ月の仔犬だったので、できるだけ早く新しい環境に慣れさせてあげたいという団体の方の想いとご協力のおかげです。
STEP4:自宅チェック(4、5日中)
保護施設の方が、実際に自宅に訪問してくれ、犬がどのような環境で生活するのかをチェックされます。
・誤飲誤食するものがないか、
・必要な設備は揃っているか
・逃走経路がないか、
危険チェックなどを徹底的にしてくれます。
これは自分でペットショップでワンちゃん買うと、初めてワンちゃんを飼う方は気づかない危険ポイントなども明確になるためありがたいシステムだと思います。
私の場合は、ケージをまだ注文中だったこと、噛んでいたずらしないようにコンセント周りの整頓などがチェックポイントでした。
STEP5:ワンちゃんを引き取るための環境を整える(2週間ほど)
レンは体重が12キロ程度の中型犬です。
そのため、中型犬用の丈夫なケージを注文しており、それが到着するまでに2週間ほどはかかりました。
それ以外の備品(リードやお皿、おもちゃなど)はすぐに揃えることができました。
STEP6: 再チェックとトライアル(2,3日程度)
自宅訪問時にチェックされた改善点を再度点検してもらえます。
実際に家に訪問される場合や、照明の写真をとって送り、確認をしてもらう方法と2通りです。
私はケージの購入程度でしたので、ケージが届いてセットした写真の送信で問題ありませんでした。
私とレンの場合は、トライアルなくそのまま引き取りとなりました。
つまり、書類申請まで団体を訪問してワンちゃんを見に行っていた期間を除くと、書類申請を実際にしてから引き取りまで3週間未満でした。
引き取ったワンちゃんは当時は仔犬だったため、早く現在の環境にも慣れさせることもできました。
また、仔犬の成長著しい期間を見届けることができてよかったと思っています。
トライアルはみんなするの?

数日お泊まりする「トライアル」は、みんなするの?
「トライアル」は、する場合と、しない場合があります。
先に他の動物を飼っている家庭などは、相性をみるためにも、トライアルはおすすめです。
しかし、何度も施設とご家庭の往復をさせるのは、わんちゃんの心身にも負担がかかります。
問題がなければ、ほとんどの家庭はトライアルと引き取りを一緒にしているようです。
審査を受けている間、わんちゃんはどうなる?

せっかく相性のいいワンちゃんと出会えたのに、
審査に時間がかかったら、他の里親さんにもらわれるかも?
一旦、里親としての申請をすれば、あなたの運命のワンちゃんは、他の里親希望者の方が先に準備ができたからといって他の方に引き渡されることはありません。
「里親さんと相談中」のワンちゃんとなり、他の里親希望者さんの申請は団体が受け付けないように配慮してくれるはずです。
あまりに準備に長く時間がかかるようでしたら、それは必ず保護団体に確認や相談をしてみましょう。
焦らず万全の状態でワンちゃんを迎えることが重要
できるだけ早く、ご家庭にお迎えしてあげるのが理想ではあります。
しかし、ケージがない、オモチャがなくてお留守番の時は遊ぶものがない、などの状態ですと、ワンちゃんもストレスが溜まります。
いつワンちゃんを迎え入れても問題がない準備万全の状態で引き取ってあげましょう。
犬にとっては施設から家庭に行くことは「引越し」であり、新しい環境になれるまでに時間もかかります。
新しい環境は快適な場所にしてあげましょう。
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